年頭所感
去る1年も新型コロナウイルスという未知の感染症によって、さまざまな困難に直面してきました。これまでも表面化していた格差と分断という社会的問題は、ますます深刻になっています。人々の孤立を深めた世情は、これまで以上に思いもよらぬ事件を起こし、気候変動による自然災害も後を絶ちません。この機会に、これまで培ってきた働き方など生活のスタイルを見直し、社会のありようを真剣に問い直す時と言われる一方で、その気配も感じられないこの頃です。
岸田新政権が始まった直後の衆議院議員選挙でも、多くの国民は変化を求めず、国民と真摯に向き合おうとしない政権が続いています。コロナ対策やオリンピック・パラリンピック開催における税金の使い方、政治とカネの問題などしっかり検証し、国民に対して説明責任を果たすべきです。
政治とは、簡潔に言えば「税金の配分」を決定するしくみです。本年は、練馬区長選も実施されますが、身近な自治体の在り方を問われる選挙です。
生活者ネットワークは活動の原点である、食の安全、環境汚染、さらには介護や子育ての社会化を求め続け、関わりの深い政治のあり方を変える活動を拡げていきます。「大事なことは市民が決める」市民自治をめざし経済至上主義から脱却し、自然と共生する持続可能な社会を求める活動を、今年も継続していきます。
2022年 元旦
練馬・生活者ネットワーク代表 山口文江