年頭所感
昨年は、コロナ、コロナに追われ季節感も思うように味わうことなく過ぎ去ってしまいました。政治の動き極めて鈍く、危機感は専門家の人たちと比べて温度差が感じられます。結果として国民にも切迫感が伝わらず、今後も不安な日々が続きそうです。この機会にこれまで培ってきた働き方など生活のスタイルを見直し、社会のありようを真剣に問い直す時ではないでしょうか。
新政権は、相変わらず肝心なことには説明責任を果たさず、国民と真摯に向き合おうことをしません。年末明らかになった安倍前首相の政治団体が「桜を見る会」前日に主催した夕食会に対する補填問題も、秘書一存のこととして、肝心の主催者である人は責任を免れようとしています。国民として到底納得のできる結末ではなく、今後も政治責任として追及すべきです。
生活者ネットワークの活動は、食の安全、環境汚染、さらには介護や子育ての社会化を求めることから、関わりの深い政治のあり方を変えようとスタートしたのです。「大事なことは市民が決める」市民自治をめざしてすすめてきました。経済至上主義から脱却し、自然と共生する持続可能な社会を求め、現実は大変厳しいものですが、活動を継続していきます。
2021年 元旦
練馬・生活者ネットワーク代表 山口文江