10年後の練馬はこんなまちであってほしいという将来像を描き、まとめました。
2012年に策定した「練馬・生活者ネットワークまちづくり基本構想」も、10年経過しました。この間、東日本大震災の復旧・復興、東京オリンピック・パラリンピックに向けた都市整備、地球温暖化に伴う気候変動、新型コロナウイルス感染拡大、ロシアのウクライナ侵攻などが次々に生じ、私たちの暮らしに大きな影響を与えています。特に、新型コロナウイルス感染拡大は、非正規雇用の増大や男女の賃金格差などの労働問題、行政改革の名のもとに削減してきた保健所や医療体制など、以前からの課題がより顕著になり、深刻な状況を招いています。また、ロシア・ウクライナ問題は、戦争と原子力発電所や平和と軍拡が決して他国の問題ではないこと、さらには戦争があらゆる物価に跳ね返ってくることを明らかにしました。 これらを踏まえ、更なる10年後の練馬はこんなまちであってほしいという将来像を描き、まとめました。 この構想のもと選挙政策(4年)、活動計画をたて、具体的にすすめていきます。
2022年6月 練馬・生活者ネットワーク
練馬区は1947年、東京都で23番目の区として独立しました。現在、人口約74万人(約38万世帯)が暮らす大きなまちになっています。また、年少人口比率(0~14歳)11.8%に比べて、高齢者人口比率(65歳以上)が21.82%と高いことが特徴です。(2021年1月1日現在) 練馬区人口推計調査報告書(2012年)では、2024年の約74万4千人がピ-クと予測していましたが、すでに2021年に74万人を超えました。 この構想は、居住地周辺の近隣エリア、中学校区(約2万人)規模で区切られた学校エリア、練馬区全体、それぞれに必要な施設や機能、しくみを考えたうえでまとめたものです。 まちづくりは、ひとりひとりが主体です。私たちは真の平和を築き、「地域のことは市民が決め市民が自治していくこと」「すべての人が差別されることなく、人権が尊重されること」「ひとりひとりのいのちを大切にし、希望の持てる社会をめざすこと」「小さな活動の積み重ねが、全体の問題の解決に繋がっていくこと」を前提にすすめ、「だれもが人間らしい生活をおくれる社会をめざすこと」「自然と共生するみどりを守り、育て、つくること」「再生可能な自然エネルギーですすめること」を掲げていきます。
・だれもが多様な生き方を選択できる。 ・協働労働を拡げ、だれもがいきいきと働くしくみをつくる。 ・身近なたすけあいのしくみをつくる。 ・世代を超えて、安心して過ごせる居場所を増やす。
・自然の大切さや暮らしの中でできることを多くの人と学びあう。 ・きれいな空気や水、豊かな緑や土など自然を未来に引き継ぐ。 ・省エネルギーをすすめ、自然エネルギーへ転換し、脱原発をすすめる。 ・生産者、販売者、消費者がそれぞれ責任を持ち、ゴミの排出量を減らす。
・子どもの権利を保障し、子どもの育ちを社会が担う。 ・自分らしく生きる力を育む教育をすすめる。 ・何度でもチャレンジできる社会をめざす。
・多様な市民の声を反映するしくみをつくる。 ・情報公開と参画で市民自治をすすめる。
・憲法を活かし、地域から平和を発信する。 ・子どもからおとなまで、憲法・平和を地域で学ぶ。
練馬区のまちづくり(2023年政策)