参議院議員選挙を終えて
練馬・生活者ネットワークは、平和主義・立憲主義・民主主義を実現し、一人ひとりの人権が尊重され、持続可能な、暮らしの豊かさを実感できる政治をめざして、参議院議員選挙の投票を呼び掛けてきました。
7月10日の投開票の結果は、大方の予想通り自民、公明与党の圧勝でした。野党の候補者選考の足並みの乱れが、政権への批判票が分散されたのでしょうか。選挙期間中に安倍元首相が銃弾に倒れ、亡くなるという出来事も自民党への同情を誘ったのかもしれません。いずれにしても、ウクライナ情勢や経済運営など難しい時に、有権者はこれまでの政権を変えることにためらいがあったのかも知れません。
報道機関は、一斉に与党と改憲に前向きな政党などの改憲勢力が、非改選を含め改憲発議に必要な三分の二を維持したと報じましたが、有権者は憲法改正を選択肢の優先順位に投票したとは思えません。しかも、投票率は56.55%、50%は越えたといっても低投票率ということを肝に銘じて欲しいものです。
安倍政権以降、多数派が数にものを言わせて少数派を押し切るやり方は目に余るものがあります。生活者ネットワークは、多様な意見に耳を傾けるまともな政治に立ち返り、知恵を結集して困難を克服する政治を求め続けていきます。
2022年7月15日
練馬・生活者ネットワーク代表 山口文江