参議院議員選挙にあたって
7月10日投開票の参議院議員選挙の公示がなされました。
国政選挙も近年、有権者のほぼ半数という低投票率です。国民の代表である国会議員を選ぶ選挙がこの低投票率では、民主主義のあるべき姿とは言えません。「誰に投票していいかわからない、誰にいれても政治は変わらない」という声がよく聞かれますが、政治は、私たちの生活に大きな影響を与えます。
ウクライナへのロシアの軍事侵攻は、戦争が市民のいのちも日常生活も奪い、環境を破壊し、世界の分断を生むことを知らしめています。日本でも、この侵攻の影響による物価高が続いています。一方賃金は上がらず、年金も減額されているので暮らしの厳しさは増すばかりです。にもかかわらず、岸田内閣は、防衛費の倍増、先には憲法改正に向けて精力的な動きを見せています。
新型コロナウイルス感染症の出現から3年目、私たちの生活状況は、経済格差による貧困問題、特に子どもや若者、女性の実態を浮き彫りにしました。人々の交流も希薄になり自殺者も増えています。日々の暮らしの中の問題を「自分ごと」としてとらえ、少しでも考え方の近い政党や候補者に投票しましょう。
棄権は「白紙委任」と同じだということを肝に銘じるべきです。
練馬・生活者ネットワークは、平和主義・立憲主義・民主主義を実現し、一人ひとりの人権が尊重され、持続可能な、暮らしの豊かさを実感できる政治をめざし、あきらめることなく声をあげていきます。
2022年6月22日
練馬・生活者ネットワーク代表 山口文江