TOKYO Your Voice みんなの声 since1977☆40years 「ひとこと提案」
○はじまりは、地域の仲間たちとの“練馬のまちづくり”。
みんなの声をまとめた冊子(1988年、1994年、2001年作成)は、歳月を感じます。
既に、幹線道路の整備による農地が半減、空気の汚れ、2020年には4人にひとりが高齢者と予想した福祉の問題、教育、人権、平和と課題の山積みを指摘しています。
そして、たくさんの提案をまとめました。
・市民一人ひとりが主役であるまちづくりをめざす
・ごみをつくらない社会
・水を大切にする暮らしと社会
・自然と緑にかこまれたまち
・きれいな空気を守る
・エネルギーを使い過ぎない社会
・素性が確かで安全な食材が得られる社会
・だれもが生きがいをもち豊かに地域で暮らせるまちづくり
・一人ひとりの人格を尊重する教育
・世界の全ての人々が戦いもなく心身ともに豊かに生活し続けられる社会
・練馬らしさを生かした安心して住める都市整備
・誰もが暮らしやすい住まい
・安心して病気になれる社会
・人間が人間を尊重する社会
・心身ともにバランスのとれた社会
・生きがいをもち生き活きと働ける社会
豊かに住み続けられる練馬のまち、地域をつくるために、地域の仲間たちと目指しました。
○2010年、議員特権の廃止を求めて、みんなの声を集めました。
⇒ 練馬区議会では、本会議や委員会に出席するたびに支給されている日額旅費(2017年3月1日現在、交通費3000円/回)の廃止を主張してきましたが、2017年第一回定例区議会で廃止が決定しました。
○2010年、介護をしている家族の声を集めました。
⇒ 介護を家族(家庭)だけでなく、社会全体で支えるしくみとして2000年に始まった介護保険制度は、介護費用は当初から3倍以上に増加し、保険料も改正のたびに上昇しています。
要支援者向けの予防給付の訪問介護と通所介護(デイサービス)が市町村の裁量に任せられることなりました。住んでいる地域によって料金や内容に差が出ることが懸念されます。一方で、NPOやボランティアによる市民発の独自の取り組みに期待できます。
○2011年東日本大震災後、これからのエネルギーについて、地域防災についての声を集ました。
⇒ 「脱原発」「自然エネルギー」を望む多くの声がありましたが、国は原発をベースロード電源にしてエネルギー政策を推進しています。練馬区は、住宅都市にふさわしい自立分散型エネルギー社会を実現するとして「練馬区エネルギービジョン」を策定しました。
区民がお金を出し合って太陽光パネルを設置する「市民共同発電所」が区内に誕生。今後は、公共施設の屋根貸しを働きかけ、区民との協働の自然エネルギーの普及に努めます。
○2013年、空き家問題について声を集め、空き家の活用について多くのアイデアが届きました。
⇒ 多くの方が、防犯・防災面から空き家を不安に感じ、居場所としての活用を望んでいることがわかりました。
練馬区は、2015年度に区内の空き家の実態調査を実施しました。その結果、空き家とみられる建築物は、1,507棟あり、そのうち、堆積物等による管理不全状態にある居住建築物、いわゆる「ごみ屋敷」と見られる建築物は30棟あると報告しました。
練馬区には、空き家化を未然に防ぐともに、市民活動と所有者とのマッチングを進めるよう求めていきます。
○2015年、医療と介護の連携に関して声を集めました。
⇒ 本人や家族に当事者がいない場合、地域の医療について気になりながらも理解が進んでいない現状がわかりました。
○2015年、マイナンバー制度についての声です。
そして、この声を届けた方に2016年1月からマイナンバーカードの交付と利用について聞きました。
⇒ プライバシーの侵害や情報漏えいを懸念する多数の意見がありました。
個人番号カードを使用したコンビニでの各種証明書の取得開始に伴い、約26万人が利用可能だった自動交付機が廃止されます。これでは区民サービスの後退と言わざるを得ません。
また、国の制度でありながら、区の一般財源からの持ち出しが国からの補助金をはるかに上回っています。
区は、個人番号カード作製は任意であり、自治体が勧奨すべきではなく、多額の税金を際限なく投入することが予想されるマイナンバー制度の廃止を国に求めるべきと考えます。
都政や都議会が突然お茶の間の話題になっています。
かつてない改革の機運。それ自体は歓迎です。でも……
トップダウンだけでは政治は変わりません。ドンを退治するだけで変わるわけでもありません。
オリンピック・パラリンピックのあとの東京の問題はますます複雑。政治家だけの知恵では解決策は編み出せません。
都民一人ひとりの生活に根ざした「知恵」が必要なのです。今こそ、あなたの声を、ぜひ届けてください!