期間:2010年3月〜8月
練馬・生活者ネットワークでは、3月から8月にかけ、介護の実態調査に取り組み、261人の協力を得ました。介護の経験のある人は75.3%。そのうち約8割が親の介護をおもに在宅で行っています。介護をつらいと思ったことのある人は67.9%で、在宅介護の困難さ、サポートの不十分さが浮き彫りにされました。

介護の不安はみんなの問題  〜今こそ、子育て・介護は社会のしごと〜

●介護をした期間は?
介護期間が10年以上の人は26.1%もいました。介護期間が長いことで、体力的にも経済的にも不安の声が多くあります。年月を経れば本人の状態も変わり、今後どうすればよいのか、情報がないことも心配の一つです。介護経験のない人も、いざという時どうすればよいのか、知る機会が少ないと感じています。

  



●介護は何人でしましたか?
 一人で介護したと答えた人は31.5%。
複数でという回答のうち、
一番多い協力者は夫、つぎにヘルパーでした。
 

 


(上記2つのグラフは2010年6月30日の中間報告より)

 

自由記述では、「家族による在宅介護といっても、娘、嫁も働いていて仕事を辞めるわけにもいかず、老々介護を余儀なくされる」「身体の介護は慣れれば何とかなるが、認知症が加わると本人にふりまわされて大変だった」「他人が家に入るのを本人が嫌がるのでヘルパーを頼めない」「同居家族がいるとサービスが限定される」などの意見がありました。
これらの意見からからは、公的介護サービスのさらなる充実はもちろんのこと、介護する人へのケアが強く求められていることがわかります。