3年以内に出産した人と妊娠中の人を対象にききとり調査を39人に実施しました。 回答者の内訳は20代7人、30代31人、40代1人。35人が病院、4人が助産院を選択しています。今回のアンケートから2006年〜2007年には「出産する場所の確保」の難しさが表面化していました。産科医の減少により病院分娩を選択することが困難となった現状では、安心して子育てできる環境づくりに“病院と地域”、“助産師との連携”などを周産期医療の充実として練馬区へ提案していきます。

今、産科医療が危機的な状況にあります。大病院の多い東京で、10月に起きた妊産婦の搬送拒否による死亡事故は、東京における産科医不足の深刻さを浮き彫りにしました。 出産をする場所を選ぶにはそれぞれの理由があります。ききとり調査からも出産する場所の確保の難しさを訴ええている声も聞き取れました。

◆ 出産場所を選んだ理由(複数回答)
・ 家から近い。(12人)
・ サービスが良い。(10人)
・ 自然分娩など特徴がある。(8人)
・ 里帰り。(10人)
・ 帝王切開や妊娠中毒症など出産時のリスクに対応できる設備がある。(8人)
・ 費用が安いと聞いた。(1人)
・ 施設が大きい。(1人)
・ 家族が心配し設備が良い病院をと考えた。(1人)
・ 全個室。(1人)
・ 夫の実家に近く、以前より通っていて(1人目、2人目を出産しているなど)様子が分かっていた。(3人)
・ 親のすすめ。(1人)
・ 有名で知り合いの看護師がいる。(1人)
・ 出産の評判が良いから。(2人)
・ 和室・母子同室・分娩時助産師がついてくれる。(1人)

◆ そこで出産して困ったこと、または改善して欲しいこと
・ 分娩(出産)のための予約がとりにくい。
・ 診察の時、時間がかかる。(6時間)受信の時、満員電車に乗るのが怖かった。
・ 病院が少なくて選べなかった。
・ 面会時間を家族の場合長くしてほしい。2〜9時だったので。
・ 兄妹姉妹の入室不可。
・ 食事の量、味にムラがあった。
・ 費用が高かった。
・ 母乳指導が足りない抱っこの仕方からいろいろ教えてもらえると良かった。助産師さんの母乳マッサージをもっと増やしてほしい。練馬に戻ってきてから、マッサージや母乳のあげ方、指導を受けた。
・ 予約をしても先生が急に分娩で席を外すと長時間待たされてしまうこと。
・ 母子別室だったので、母乳が出るまでに時間がかかった。泣いた時に母乳を与えられず。
・ 母子同室のため他の赤ちゃんの泣き声で最低の睡眠時間もとることができなかった。
・ 家から30分かかるので遠くて大変だった。もっと産科が増えれば産みやすいです。
・ 病院が少なくて選べなかった。病院を増やして欲しい。 ・ 助産所なのでもっと親身になって欲しかった。

◆ 出産に関して行政に望むこと
・ 出産・健診費用への補助(20人)
・ 病院・新生児集中治療室を増やす(6人)
・ 産後に相談できるところ(3人)
・ 家事援助(1人)
・ 子育てタクシー券(1人)
・ 子育て応援券(1人)