練馬・生活者ネットワークでは、議員にかかる費用のあり方を見直していくために、3月に、区議会議員が受け取っている、報酬・政務調査費・日額旅費と議員年金についてアンケート調査を行いました。反響は大変大きく、これまでに1303通の回答をいただきました。
報酬(月額63万円)、政務調査費(月額21万円)は23区内で3番目に高額ですが、どう思いますか?
◇訂正◇アンケートの際、報酬、政務調査費が23区中1番高額としましたが、正しくは3番目でした。訂正します。

日額旅費(1日6000円)は交通費と言う名目で一律支払われていますが、どう思いますか?

区議会議員は3期12年在職すると、国民年金とは別に議員年金が支給されます。これについてどう思いますか?

 今練馬区議会議員には月額63万円の報酬と21万円の政務調査費に加え、本会議・委員会に出るたびに交通費という名目で一日6000円の日額旅費が支払われています。
 このアンケートにより、「報酬・政務調査費の金額を初めて知った」「日額旅費の存在を知って驚いた」等の声がとても多くありました。

 議員の在り方についても、大変厳しい意見がありました。「議員は職業ではない」「精神的スタンスは区民への奉仕でなければならない」「特権意識が強い」など。練馬・生活者ネットワークでは議員を職業化・特権化しないため
最長2期8年で交代することをルールとしています。

何に使われているの?政務調査費
Q1報酬・政務調査費について

 報酬・政務調査費については「高い」との回答が87%とほとんどでした。主な意見は「市民のレベルとかけ離れている」「我々サラリーマンの感覚では考えられない高額だ」「議員に関わる支出は税金からという意識がなさすぎる」「報酬に見合った仕事をしているのか」「志を見るためにも報酬をさげてみてはどうか」等。
 政務調査費は年度ごとに精算、報告が義務付けられており、情報の開示請求が出来ます。練馬区では3年前に領収書の添付が義務付けられました(領収書の添付義務は23区中8区)私たちは内容の精査と金額の見直しも必要であると考えています。

1日交通費6000円!?
Q2日額旅費について
 日額旅費については「多い」という方がほとんどで、「実費は必要」が52%、「廃止する」が33%でした。主な意見は「議会・委員会への出席は議員として当然」「練馬区内に住んでいるのに多すぎる」「交通費は報酬に含まれている」等。生活者ネットでは、交通費は報酬の中から支出するものとし、日額旅費は廃止すべきものと考えています。議会に「見直し」を提案していますが、議論になっていません。

議員年金は廃止を
Q3議員年金について
 区議会議員は、国民年金に加えて月額約8万600円の議員共済年金を納めています。3期12年以上で65歳から議員年金が年約200万円以上が支給されます。議員年金については「必要ない」が77%。「必要」と答えた8%の人も「減額せよ」のことでした。主な意見は「特権的でありお手盛り即刻廃止を」「国民年金にし、国民の痛みを知ってほしい」「多額の税金が使われていてとんでもない」「国民との差が年金不信につながる」等。
 今まさに国会では年金改革が審議され、保険料アップ、給付減額が国民に強いられます。議員年金改革は、かけ声だけで進んでいません。生活者ネットでは昨年、議員年金制度を廃止することを総務大臣に要請しました。


※練馬・生活者ネットワークニュース108号で、議員共済年金の金額を68,000円と掲載しましたが、
2003年4月より80,600円に成りました。ここで修正して、お詫びいたします。